吉進丸銃撃事件〜ロシアの不作為を糾弾する

  • 2008/08/17(日) 14:29:29

  
 口パク、CGによるニセ花火映像、民族衣装だけで中身は漢民族の子供という張りぼて融和演出と、体面・面子しか考えてない中国の体質がよく分かった今回の開会式でした。おまけにマスコミの取材も未だに制限されており、自由とか人権といったおよそ近代国家がもつべき資質に欠けていることもはっきりと分かりました。日本選手の活躍には敬意を表しますが、冷静にこういう現実も考える必要があるかと思います。


 それでは、本日の記事紹介です。
2008/8/17付 世界日報3面 【社説】
 吉進丸銃撃2年
     /領土問題で新機軸打ち出せ

 わが国固有の領土である北方領土・貝殻島周辺海域でロシア警備当局がカニかご漁船「第31吉進丸」を銃撃・拿捕した事件から、2年がたった。

要求そらすロ大統領


 甲板員の盛田光広さん=当時(35)=が銃撃で亡くなり、根室海上保安本部は現在も殺人容疑で捜査を行っているが、ロシア側からの協力は得られていない。さらに、事件の物的証拠として日本政府が返還を求めている漁船を、ロシアは国営漁業会社に譲渡してしまったのだ。

 今月は、「北方領土返還運動全国強調月間」でもあるが、漁船返還をさらに強く主張していくと同時に、事件の根本原因であるロシアによる北方四島不法占拠状態の解決に、全力を尽くさねばならない。

 日本政府の要求を完全に無視し、漁船を国営漁業会社に渡したことについては、北海道洞爺湖サミットでの日ロ首脳会談でも取り上げられた。福田康夫首相は「ロシアの一方的な措置を、日本国民は非友好的だと受け止めている」と強調し、「第31吉進丸」の速やかな引き渡しを要求した。だが、メドベージェフ大統領は「領土問題が早く解決すればこのような事案もなくなる」と話をそらした…

ロシア側は銃撃・拿捕事件について、「漁船がロシア領海を侵犯したために発生した事件であり、国境警備隊はロシアの法律に基づき行動した」として国境警備隊の行動を正当化している。しかし、吉進丸が北海道と北方領土の間のいわゆる「中間ライン」を越えていたとするならば、ロシアは船体などの返還に応じ、日本側にその証拠を示せば解決に向かうはずだ。

 さらに、ロシア当局は盛田さんの死亡について「威嚇射撃が偶然命中したもの」と説明しているが、信用できない。盛田さんの遺体の頭や体には、合計で五発の銃撃を受けた跡があった。威嚇射撃ではなく、実際には狙い撃ちだったのではないかとの疑念は消えない。日本の船体返還を無視し、漁業会社に譲渡したのは、激しい銃撃による船体の損傷を日本側に明かさず、うやむやにしようという狙いから、との疑念も深まるばかりだ。

 「(ロシアの北方四島領有は)第二次大戦の結果だ」などと強硬発言をしたプーチン前大統領とは違い、“リベラル派”とされるメドベージェフ大統領は首脳会談で、「領土問題の早期解決を望む」ことで福田首相と一致するなど、今のところソフトな対応をしている。

 しかし、首脳会談で、領土問題での実質的な進展はなかった。そればかりか、ロシア政府はクリール諸島(千島列島)の本格的開発に乗り出している。2007年から15年までに約179億ルーブル(約765億円)を投入し、半ば捨てられていた四島を復興させ、国後島などの空港の近代化のほか、港湾や発電所を整備することで、列島の定住人口も五割増加させる計画である。

政府は絶えず訴えよ


 領土問題の解決には何よりも、政府が先頭に立って四島返還を絶えず訴えていく姿勢が必要である。福田改造内閣の林幹雄北方対策担当大臣はどう新機軸を打ち出すのか注目したい。


The Sekai Nippo Co.,Ltd. 1975- Tokyo,Japan


[史実を世界に発信する会]

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