ウイグル弾圧の実態

  • 2008/07/28(月) 10:43:02

 本格的な夏の到来とともに、いよいよ北京五輪が近づいてきました。体調を崩す選手、逆にコンディションがベストに近づく選手などそれぞれ悲喜こもごもですが、いっそのこと全員体調不良で不参加とならないものかと思います。
原因が中国製の食品を食べたためなら皆納得すると思いますがね・・・。

 先月はペマ先生からチベット弾圧の内容をお聞きしましたが、今日はウイグル弾圧の現状です。ナチ国家中国には五輪開催の資格など全くありません。



2008/7/28付 世界日報 1面トップ

中国 五輪利用し弾圧強化

 在米ウイグル人人権活動家カーディルさん惨状訴え

 罪なき人を次々に投獄・処刑

 「ウイグルの母」と呼ばれる米国在住のウイグル人人権活動家で、ノーベル平和賞候補にもなったラビア・カーディルさん(61)はこのほど、ワシントン市内で世界日報のインタビューに応じ、中国政府から過酷な人権弾圧を受けるウイグル人の惨状について語った。この中でカーディルさんは、「中国政府は北京五輪を利用して、ウイグル人への弾圧を強化している。罪のないウイグル人が次々に投獄され、死刑になっている」と指摘し、北京五輪を目前に控えた現在のウイグル人の人権状況は、最悪の水準にあると訴えた。 【ワシントン27日 早川俊行】 

 中国は五輪に向けて国内の取り締まりを強化しているが、カーディルさんによると、今月上旬、新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで、ウイグル人がイスラム教の礼拝をしている場に中国の警官が押し入り、五人が射殺される事件が発生。中国当局は問答無用で発砲するため、「最近はウイグル人が集まること自体、許されない状況になっている」という。

 カシュガル市では、死刑判決が出たウイグル人が、「見せしめ」の目的で裁判直後に幼児や小学生らがいる前で処刑された。蛮行を繰り返す中国当局について、カーディルさんは「まるでけだもののようだ。北京五輪を平和的に行うと主張していながら、なぜウイグル人を弾圧するのか」と批判した。

 また、カーディルさんは、中国政府が?ウイグル経済の破壊?ウイグル語の使用制限?宗教に対する厳しいコントロール?産児制限――など、「11の手段を用いてウイグル人を消そうとしている」と指摘した。

 中国政府は漢族を新疆ウイグル自治区に移住させる政策を推し進めており、この結果、多くのウイグル人が失業や貧困に追いやられ、子供を学校に通わすことができない家庭が増えているという。

 中国政府の政策に抗議すれば、反テロを名目にテロリストとして投獄されるが、カーディルさんは「テロリストは中国政府の方だ。ウイグル人に対してテロを行っているのは彼らだ」と批判した。

 カーディルさんは新疆ウイグル自治区で実業家として成功し、「中国十大富豪」に数えられたが、ウイグル人の独立活動家に関する地元紙記事を米国にいる夫に送ったことを理由に、2000年に8年の懲役刑を科せられた。05年3月に釈放され、米国に亡命。昨年6月、プラハでブッシュ米大統領と面会している。

The Sekai Nippo Co.,Ltd. 1975- Tokyo,Japan


「世界ウイグル会議」議長 ラビア・カーディルさんの発言要旨

強まる「文化的ジェノサイド」


「11の手段」で弾圧 中国政府
経済破壊し言語・宗教を規制


 ラビア・カーディルさんがウイグル人の人権状況について本紙に語った内容の要旨は次の通り。

     ◇

 中国政府は北京五輪を利用して、以前よりもウイグル人への弾圧を強化している。罪のないウイグル人が次々に投獄され、死刑になっている。

 7月9日に新疆ウイグル自治区のカシュガルで、ウイグル人20人に対する裁判が行われ、五人に死刑が科せられた。このうち2人は裁判直後に、「見せしめ」で約1万人のウイグル人の前で処刑された。

 そこには幼児や小学生を含め多くの若者がいたが、中国当局は彼らが見ている前で処刑したのだ。残りの15人にも、無期刑など重い刑が科せられた。

 同じ日にウルムチでは、男女15人がイスラム教の礼拝をしていたところ、突然、警官が押し入り、5人が射殺された。二人が重傷を負い、残り8人も逮捕された。彼らには何の罪もない。祈りをささげるために集まっていただけだ。

 最近はウイグル人が集まること自体、許されない状況になっている。ただの会合でも警察は何も聞かずに発砲する。今年2月4日には、ミーティングを行っていた17人の若者が銃で撃たれた。

 7月16日にはイリという都市で、中国の警察が1,500軒の家に押し入り、600人以上の若者を逮捕した。

 当局は最近、16歳から40歳までの若者を集中的に逮捕している。学生であったとしてもだ。

 中国政府はまるでけだもののようだ。北京五輪を平和的に行うと主張していながら、なぜウイグル人を弾圧するのか。

 むしろ、中国政府は北京五輪前後を、ウイグル人弾圧の好機と考えているようだ。新疆ウイグル自治区の王楽泉共産党委員会書記は、五輪を利用してウイグル人の中国への同化を進めると語った。

 中国当局は最近、80人以上のテロリストを逮捕したと発表したが、すべてうそだ。彼らには何の罪もない。自由を求めて平和的な活動を行っていただけだ。平和的な手段であっても、自由のために行動するウイグル人は皆、テロリストと見なされる。

 テロリストは中国政府の方だ。ウイグル人に対してテロを行っているのは彼らだ。

 中国政府は「11の手段」を用いて、ウイグル人を消そうとしている。

 第1の手段は、経済の破壊だ。中国政府は数百万人の中国人(漢族)を新疆ウイグル自治区に移住させ、ウイグル人を失業や貧困に追い込んでいる。土地を没収された農民は、他の地域に追い出される。抵抗すれば、政治犯やテロリスト、「分裂分子」として投獄されてしまう。

 第2は、ウイグル語の使用制限だ。中国政府はこれも五輪を平和的に行うための措置だと言っている。だが、ウイグル人がウイグル語を使うことと五輪を平和的に行うことに、どういう関係があるのか。

 第3は、宗教に対する厳しいコントロールだ。この結果、ウイグル人はモラルのない価値観を植え付けられている。

 第4に、多くのウイグル人家庭が貧困に追い込まれ、子供を学校に通わせられなくなっている。ウイグルでは教育を受けていない子供が増えている。

 第5は、産児制限だ。中国政府は強制的な中絶などを通じて、ウイグル人の数を減らそうとしている。

 第6に、新疆ウイグル自治区では過去30年以上、核実験が行われてきた。この結果、環境が破壊され、多くの人が犠牲になった。放射能の影響で、今も多くのウイグル人が白血病で死んでいるが、中国政府は何の支援もしない。

 第7は、エイズ、麻薬だ。ウイグルではエイズや麻薬が広がっているが、私は中国当局がこれを背後で助長していると考えている。

 第8に、中国政府は漢族が通う中国東部の学校に「新疆クラス」なるものを設け、そこにウイグルの小・中学生を強制的に送っている。ウイグルの子供たちを洗脳し、文化的に「中国人」に仕立てるためだ。

 このほか、人口交流と称して、ウイグル人を強制的に移住させるなど、中国政府は11の手段を用いてウイグル人を始末しようとしている。

 中国政府の政策に不満を示すウイグル人は、逮捕され、拷問され、処刑される。

 ウイグル人が置かれた状況は極めて悲惨で、「文化的ジェノサイド(大量虐殺)」が行われている。ウイグル人に対する人権弾圧は、世界のあらゆるレベルを超えてしまっている。


ラビア・カーディルさんのプロフィル


 中国・新疆ウイグル自治区出身。女性実業家として成功し、「中国10大富豪」の1人に数えられる。1993年から97年まで中国の国政助言機関、全国政治協商会議(政協)の委員を務め、96年の同会議では、漢族によるウイグル人迫害を批判する演説を行う。99年にウイグル人政治犯の名簿を同自治区ウルムチ視察中の米議会代表団に渡そうとして当局に拘束された。ウイグル人の独立活動家に関する地元紙記事を米国にいる夫に郵送したことが国家機密漏洩の罪になり、2000年に懲役8年を言い渡される。05年に仮釈放され、米国に政治亡命。現在は「世界ウイグル会議」の議長として、ウイグル人の人権擁護活動を行っている。


The Sekai Nippo Co.,Ltd. 1975- Tokyo,Japan



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