暗号名 黒猫を追え!

  • 2008/06/23(月) 15:58:34

 先日(20日・金曜日)、恒例の世日クラブ講演会がありまして参加してきました。講師は、世界日報とも縁の深いペマギャルポ先生で、「激動の中国・チベット情勢を分析する」という演題での講話でした。
 やはり講師がペマ先生ということで関心が高かったようで、ほぼ満席状態でした。
 戦時中からチベットと日本が深い関係にあることを今回学びましたが、対中国政策という意味においても日本政府はもっとチベット問題を大きく取り上げるべきだと改めて思いました。



 それでは、本日の記事紹介です。この映画も「氷雪の門」と同じ経緯をたどってます。

2008/6/23付 世界日報1面 コラム【上昇気流】より 

 作曲家の都倉俊一氏が、映画監督の井上梅次氏について週刊新潮6月26日号のマイ・フレーズというエッセーの中で書いている。井上氏は石原裕次郎を育てた日活の名監督

一九八七年に脚本も同時に手掛けた映画に「暗号名 黒猫を追え!」がある。「拉致、亡命、盗聴など日頃実際に起こっている出来事、日本を取り巻く環境をリアルに描いて」おり、都倉氏はその音楽を担当した

俳優陣も本郷功次郎、柴俊夫、山村聰と豪華版、「話はリアルで面白く、ドラマ性も十分」だったが、結局一度も一般上映されなかった。北朝鮮による拉致問題などは全く封殺されていた時代を語るエピソードだ

 ただし、その一方で「スパイ防止法」の制定運動が全国に広がり始めたのもこのころで、「この映画製作には当時国会で議論されていた通称『スパイ防止法案』を推進していた議員団、支援団体の後押し」があったのも事実

これに脅威を感じ、「野党をはじめマスコミの猛反対に遭い、結局は廃案になってしまった」と述懐している。都倉氏は詳しく書いてないが、スパイ防止法反対に異常に熱を上げたのが朝日新聞

地方議会が次々と同案を可決していくさまを見て、全国の地方議会へアンケート調査を実施。その結果を載せ警察国家の懸念を言い募り、同法推進の支援団体をやり玉に挙げた。拉致の事実が発覚し、やっとその欺瞞が周知となった。

The Sekai Nippo Co.,Ltd. 1975- Tokyo,Japan


以下、映画のパンフ(当時のまま)より

■解説

 戦後日本で起こった数々のスパイ事件を参考にして書き上げられた、新進気鋭の脚本家河田徹氏のオリジナル「暗号名 黒猫を追え」は、今迄の日本映画になかった大規模なスパイ・アクションであり、またヒューマンな人生ドラマでもある。

 べテラン井上梅次監督と、その愛弟子の岩清水昌弘氏が、共同で演出を担当し、音楽は都倉俊一氏が担当、主役の野々村警視役に柴俊夫、大学時代の後輩でジャーナリストの高松役に国広富之、商社マン吉野役に榎木孝明、ボランティアに命を賭ける太田黒役に高岡健二…
同じ大学の先輩・後輩の4人の男が数奇な運命の糸にあやつられ、意外な結末シーンへとドラマを盛り上げていく。久々の映画出演の本郷功次郎、特別出演の山村總、その他豪華キャストもこの映画のスケールの大きさを示している。

 スクリーンいっぱいに繰り広げられる洋上の大追跡は、能登半島沖の海上でへリコプター2機、大小6隻の船を駆使し、巨費をかけて10日間に亘る大口ケーションを敢行して撮影したもので、手に汗握る迫力は、見ている人を緊張と興奮の渦に巻き込むことであろう。

■ものがたり

 「ブラックキャット」それは北方共和国からの諜報員のコードネームであり、半年前から「ブラックキャット」を追っている警視庁外事第二課 野々村警視(柴 俊夫)は、島田公平(伊吹 剛)を臭いとにらみ、部下の加藤(眞夏竜吾)、坂本(三ツ木清隆)両刑事に監視させた。その結果、彼は十年前能登・羽根海岸に密入国して来たことを知り、彼こそ「ブラックキャット」であるという確信を得た。

 一方、病弱の妻を持つ「未来ジャーナル」の編集次長、高松晃(国広富之)はB連邦へ出張中にGKP(中央情報部)の罠にはまり、エージェント契約をさせられてしまっていた。B連邦担当の外事一課が、密かに監視していたコルノフビッチ(ヴァン・ビューレン)は、高松晃を使って「貧困救済運動家」太田黒洋(高岡健二)を諜報活動に利用したが、太田黒の集めた情報が同時に北方共和国にも流れていた。本国召喚命令を受けたコルノフビッチは、身の危険を感じて米国へ亡命し、日本でのスパイ組織を明らかにした。

 島田は尾行していた刑事の車をまいて、奥能登から高速船で他国領海へと逃げてしまう。「ブラックキャット」を取り逃がしたと思っている外事第二課へ、意外な暗号文をもって坂本刑事が駆け込んで来た。

 それは、昨夜「ブラックキャット」から北方共和国へ発信されたものであった。「ブラックキャット」は、まだ日本にいる!……

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[movies]幻の名画「暗号名 黒猫を追え!」がついに劇場公開〜東京・渋谷

これはビッグ・ニュースといっていい。 21年目の劇場公開『暗号名 黒猫を追え!』 パンフレット これを見逃すバカはいない。拙ブログでも何度か取り上げて、小生はビデオも持っているが、やはり劇場の大画面で見るにしくはない。 北朝鮮による工作活動の生々しい実態を織り

この記事に対するコメント

懐かしいなあ

この映画、僕が高校生だったころに、知人に誘われて見に行きました。
当時は、「スパイ防止法制定」という背景があって作られた映画だという
ことを全く知りませんでした。
スパイ防止法に反対したのは、やっぱり朝日かあ、
朝日新聞こそ日本にとっての「死に神」だね。

豪華キャストのこの映画、どっかにビデオがあったらまた見たいなあ……。

  • 投稿者: kei
  • URL
  • 2008/06/24(火) 09:44:46
  • [編集]

DVD「黒猫を追え!」

DVDならあります。
http://www.antiespionage-law.org/

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