媚中偏向するNHK

  • 2009/05/29(金) 14:20:02

2009/5/29付 世界日報4面【論壇時評】より 
NHKの台湾統治番組
     隠微な「圧力」で偏向?

 公共放送として説明責任
                     編集委員 森田 清策

 新型インフルエンザは終息の兆しが見えてきたが、日本の台湾統治を取り上げたNHKスペシャルの「シリーズJAPANデビュー」の第1回「アジアの“一等国”」(4月5日放送)の偏向問題への批判は広がる一方だ。今月16日に続き、日台友好団体関係者らを中心に30日にも東京、名古屋、大阪、札幌で、NHKへの抗議デモを行う予定。同番組は「欠陥番組」だとして、再制作、再放送を要求する署名プロジェクトを始めたNHK記者OBらもいる。

 これだけ大騒ぎになっているのに、この問題を報道する新聞は小紙と産経くらいなもの。NHKの慰安婦番組をめぐる問題では、大々的にNHK批判を繰り広げた朝日新聞は黙りを決め込んでいる。今回の番組が左への偏向だからだろう。この状況に、保守論壇が黙っているはずはない…

 月刊誌6月号では、上智大学名誉教授の渡部昇一氏が「WiLL」に、「NHK 台湾偏向報道への公開質問状」を寄稿した。また、ノンフィクション作家の河添恵子氏が「正論」に「NHKに騙された!」を寄せ、NHKスペシャルの偏向を痛烈に批判。

同誌の連載「NHKウオッチング」でも、獨協大学名誉教授の中村粲氏がこの問題を取り上げている。月刊誌ではないが、「SAPIO」も5月13日号に、台湾団結連盟日本代表の林建良氏の「NHKスペシャルは『日本精神』を尊敬する『親日台湾』を侮辱した」を載せた。

 番組に批判が巻き起こっているのは、次のような理由からだ。日本の台湾統治には、明暗の両面があるが、韓国・北朝鮮、中国と違って、日本統治時代を懐かしむ親日家が多いという事実をみれば、評価されてしかるべき点がかなりあるということ。

それなのに、台湾の衛生環境の向上や、砂糖の重要産業化に努めた後藤新平を「一方的に悪人として描く日本人がいたとは驚き」(渡部氏)であり、台湾の原住民を日英博覧会に連れて行ったことを「人間動物園」として展示したと表現するなど、番組は日本統治の過酷さをことさら強調していた。つまり、「自虐史観」に基づいて、恣意的に編集されたとの批判である。

 決定的なのは、取材を受けた本人が「NHKに騙された」と証言していることだ。番組に登場した台湾の元医師、柯徳三さんと河添氏とは、長年の付き合いがあった。番組での証言に違和感を覚えた河添氏が柯さんに電話すると、「NHKに利用された、騙されたという気がしている。戦前のことを聞かれたのでよいところも悪いところも話したが、……切られたのはよいところばかりだった」と、悲憤を込めて語ったという。

 渡部氏は、この番組が「公共放送」であるNHKが自ら定めた「新放送ガイドライン」に違反していると指摘する。ガイドラインには「取材にあたっては、番組および取材の意図を事前に説明し、理解を得る」とあるが、取材を受けた本人が「騙された」と憤っているのだから、「NHKはこれに答える必要」がある、とするのは当然だろう。


 偏った番組制作の背景について、渡部氏は「おそらく中国系の隠微なる『圧力』、あるいは別系統の反日勢力、あるいはマネートラップやハニートラップも含めた力で行われているのではないか」と分析する。

 NHKの福地茂雄会長は今月14日の記者会見で、「番組を見たが、当時の日本が台湾で行った良いところをいくつも取り上げていたし、個人的には内容が一方的だったとは感じなかった。インタビューを偏って編集した事実はなく」と、偏向を否定している。

 福地会長といえば、アサヒビールの元相談役。将来の会長ポストとも言われる専務理事はトヨタ出身の金田新氏。会長と専務理事が経済界出身であることから、巨大市場の中国を重視する経済界と、NHKスペシャルの“媚中的な報道姿勢”との関連性を指摘する声もある。トヨタをはじめとする大手企業26社が会員となって設立した「優良放送番組推進会議」は今月12日、ドキュメンタリー部門でNHKスペシャルが「1位」になったと発表したが、タイミングが悪すぎた。

The Sekai Nippo Co.,Ltd. 1975- Tokyo,Japan

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