チベット/人権弾圧

  • 2008/03/17(月) 21:54:57

 ここのところの暖かさで、庭先の杏の木の花が、一斉にほころび始めました。
 毎年この時季になると花の蜜を求めて、メジロがやってきます。
 春本番ですね。


             
 それでは、本日の記事紹介です。
 2008/03/17 世界日報3面【社説】より  
  チベット騒乱/
     信教の自由と人権を尊重せよ

 中国チベット自治区のラサで、チベット仏教の僧侶や住民が中国の支配に反対する大規模なデモを行い、中国の治安部隊が出動した。インドにあるチベット亡命政府によると、治安当局の発砲などで八十人が死亡したという。西部の甘粛省にもデモは広がっている。

 中国政府はダライ・ラマ派との「人民戦争」を行うとの姿勢を明確にしたが、住民の人権や信教の自由を含む自治権尊重の要求に応えるべきだ。武力弾圧は北京五輪を控えた中国の対外イメージにもダメージを与えよう。

五輪に向けてのアピール


 住民の九割をチベット族が占めるチベットでは、一九五九年に「チベット動乱」と呼ばれる大規模な反中国デモが起きたが弾圧され、ダライ・ラマ十四世はインドに亡命した。

中国は六五年にチベットを正式に自治区とした。八九年にも大規模デモが起こったが、今回のデモはそれ以来のものだ。デモが発生した十日は、「チベット動乱」の四十九周年記念日に当たる。

 中国側はデモは「ダライ一派の組織的策動」と非難したが、ダライ・ラマのスポークスマンは真っ向から否定している。

デモの背景として考えられるのは、「自治」とは名ばかりで、僧侶に対するダライ・ラマ否定の思想強制と宗教都市ラサの観光都市化による世俗化や漢族支配の拡大など「中国化」が進行していることへのチベット人の危機感だ。

 「中国化」の牽引車となったのは一年前の中国の青海省西寧とラサをつなぐ青蔵鉄道の開通だ。鉄道を通じて漢族の観光客とともに物質文明が流入し、僧侶たちは「ラサの俗化」に辟易していた。

中国政府の狙いは開発で物質的豊かさをもたらすことでチベット人の忠誠心を勝ち取り、ダライ・ラマを民衆から切り離すことだ。

 だが信仰心のあついチベット人たちにとり、中国の政策は彼らの宗教や伝統文化の破壊であり、とうてい受け入れられない。昨年にも数十人、数百人規模の民衆と中国治安当局の衝突が散発的に起こっており、今回の騒乱は起こるべくして起こった。デモ隊は北京五輪に向けて国際社会へのアピールを狙ったのだろう。

 中国政府の対チベット政策には国際社会の批判が厳しい。
ブッシュ米大統領はダライ・ラマ十四世をホワイトハウスに迎え入れ、米議会は最高の栄誉である「議会名誉黄金章」を贈った。ドイツのメルケル首相も中国政府の反対を押し切って同氏と会談した。

同氏を中国の宗教文化弾圧に対するチベット人の抵抗のシンボルとみなしているからだ。武力によるデモ鎮圧は「和諧(調和のとれた)社会」の実現をスローガンに掲げる胡錦濤政権への打撃となろう。

 忘れてならないのは、ダライ・ラマの要求が自治権の拡大であり、独立ではないことだ。わが国も米欧諸国もチベットが中国の一部であることを否定していない。中国はダライ・ラマを「分離主義者」と非難しているが、彼が求めているのは、「自治」が尊重されることだ。

中国当局が進めているチベット住民の人権無視や信仰の自由、伝統文化の否定は、自治とはいえないからである


宗教規制容認しない米国


 ブッシュ大統領は「米国民は宗教的抑圧から目をそらすことはない」とチベット仏教を含む中国の宗教規制策を容認しない姿勢を明確にしている。

住民虐殺を続けるスーダン政府や僧侶のデモを武力弾圧したミャンマーの軍事政権支援に続く今度の武力弾圧は、自由や人権に背を向けた中国政府の体質を内外に示したものといえる。

 The Sekai Nippo Co.,Ltd. 1975- Tokyo,Japan

  世界日報社ホームページ>>>http://www.worldtimes.co.jp/

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