南からのビラにビビる北朝鮮

  • 2008/10/31(金) 13:46:54

 本日、大阪高裁にて沖縄戦集団自決名誉毀損裁判の控訴審判決が言い渡されます。

前回の地裁判決では、変てこな判決理由に煮え湯を飲まされましたが、今度こそはまともな判決を出してもらいたいものです。

ただ例えどちらが勝訴してもお互い控訴するのは確実で、最終的には最高裁で決着がつく形になると思います。

梅澤元隊長がご存命の間にぜひとも結審してもらいたいです。
 (写真は、今年3/28大阪地裁に向かう梅澤元隊長(中)と赤松秀一さん(左))


 それでは、本日の記事紹介です。
2008/10/31付 世界日報7面 【ワールドスコープ】より
北朝鮮〜韓国NGOのビラに過敏反応

 米の財政支援を警戒か
  金総書記の健康悪化にも言及

「直接批判に衝撃」脱北者が証言


 韓国民間団体が北朝鮮の体制批判を記したビラを大型風船にくくり付けて飛ばしている問題で、このところ北朝鮮側の抗議が頻繁になっている。外部世界から徹底的に遮断されてきた北朝鮮住民の間に動揺が広がることを恐れてのこととみられるが、最近は最高指導者・金正日総書記の健康悪化に言及したり、ブッシュ米大統領がビラ撒きを支援する発言をしたことで、さらに神経をとがらせているようだ。  (ソウル・上田勇実)

 「金日成、金正日はあなたたちを精神的、肉体的な障害者、飢餓者、コッチェビ(孤児となった浮浪児)、現代版奴隷にしています。このすべての惨状が、金正日たった1人のためにもたらされているのです」

 これは韓国の非政府組織(NGO)「自由北韓運動連合」が北朝鮮に向けて飛ばしたビラの内容の一部だ。金総書記を「独裁者」と非難し、民主化に向けて立ち上がるよう呼び掛けているが、今年4月からは愛人関係も含めた金総書記の家系図を盛り込んだり、今月に入ってからは、別の団体の提案で民間人拉致被害者の名簿も載せるなど、その内容は北朝鮮当局をかなり刺激しそうなものになっている…

 また金総書記の健康悪化説が広がった後は、「あなたたちの“偉大なる”独裁者の末期が近づいています。その独裁者が病気で倒れています」とも記している。

 同連合が本格的にビラ撒きを始めたのは2003年。金大中政権時、軍事境界線を挟んだ相手への誹謗・中傷放送を中止させることで南北が合意したことを受け、それまで政府レベルで行われていた対北ビラ撒きも中止されたことがきっかけだった。代表を務める朴相学氏は、2000年に韓国亡命を果たした脱北者。ビラの内容は北朝鮮住民が知りたがると思われる内容を中心に組み立て、文章も北朝鮮の言葉遣いに合わせている。

 風船は、地理的に北朝鮮に近く、偏西風に乗って北朝鮮全域に届かせることが可能な韓国北西部の江華島や金剛山が近い東海岸沖の海上から風向きを見て飛ばしており、ビラは1回平均10万枚、年間で150万〜200万枚に達するという。

 こうしたビラが北朝鮮住民に影響を与えていることは、脱北者の証言で明らかになりつつある。

 東海岸沿いの都市・元山でビラを見たというある青年脱北者は、金総書記を直接批判する内容に衝撃を受け、トイレでひそかに何度も読み返したという。また、現在は同連合のビラ撒きを手伝うようになった年配の女性脱北者は、ある日の早朝、農村でビラを拾い、金総書記の赤裸々な女性問題が書かれているのを見て、ショックを受けたと話している。

 北朝鮮は先月25日、南北当局対話が断絶状態にあった中、突如として軍事実務者協議の開催を提案し、韓国にビラ撒き中止を強く求めた。それ以降、メディアを通じて繰り返し中止を求め、受け入れない場合は開城工業団地への立ち入り禁止や南北関係の全面遮断を示唆するなど、要求の度合いをエスカレートさせている。

 27日、軍事境界線上で立ったまま行われた軍事実務者協議では、北朝鮮側が自国に飛んできたビラを韓国側に投げ付ける一幕もあったという。

 既に5年になるビラ撒きに北朝鮮が過敏に反応しているのは、ビラが金総書記の健康悪化に言及しているためとみられているが、そのほかにも理由がありそうだ。

 朴代表は先月、世界各国の反独裁運動家たちと共にブッシュ大統領に招かれて訪米し、その場で財政支援の約束を取り付けたことが、米メディアを通じて紹介されたが、北朝鮮が南北軍事接触を提案してきたのは、その直後のことだった。NGOとして細々と続けているビラ撒きが、米政府の後ろ盾で拡大することに北朝鮮が脅威を感じたとしても不思議ではない。

 また盧武鉉政権時代には、公式・非公式に北朝鮮に対する支援が実施されたため、ビラ撒きに対する不満はさほど大きくならなかったが、北朝鮮への包容政策見直しを掲げる李明博政権が発足してからは支援も途絶え、不満を増幅させているとの見方もある。

 南北関係がこれ以上悪化することを避けたい韓国政府は、青瓦台や統一省の関連部署を通じて朴代表にビラ撒き自制を促しているが、法的に中止させることができない以上、今後も続けられる可能性が高い。

 朴代表は、「南北関係の全体的なパワーゲームを賭けてまで、あのようにビラ撒き中止を求めてくるというのは、北朝鮮住民への波及効果が大きい証拠。住民が首領様(金総書記)にだまされて生きてきたことをはっきり悟るなら、体制反対のために立ち上がるだろう」と述べている。

The Sekai Nippo Co.,Ltd. 1975- Tokyo,Japan

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