児童ポルノ容認の危険性

  • 2008/10/30(木) 15:41:52

 昨日のニュースですが、弊紙も記事特約を結んでいる米国のクオリティペーパー「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙がついに廃刊になるそうです。購読者減少のため来年4月に廃刊し、週刊紙に移行した上で、インターネット版での配信のみにするとのこと。

 ピーク時20万部以上あった部数も、現在は5万部にまで落ち込み、経費の約半分を経営母体の「第一科学者キリスト教会」の補助に頼る状態が続いているそうです。

 他人事とは思えない内容に、さすがに心臓がドキッとしました。
 ネットへの移行は、やはり時代の趨勢なんでしょうか?


 それでは、本日の記事紹介です。
2008/10/30付 世界日報16面 【メディアウォッチ―テレビ】
児童ポルノ単純所持容認に
     警鐘鳴らすNHKBSドキュメンタリー


教訓深いカナダ番組


 わが国の児童ポルノ対策は、欧米に比べるとあまりにも甘い。一九九九年に成立した「児童買春・ポルノ処罰法」は、個人的に“趣味”で児童ポルノを集める「単純所持」を禁じていない。主要8ヵ国(G8)の中では、児童ポルノの所持を認めているのは、日本とロシアだけだ。

 わが国はかつて、児童ポルノの世界への発信国として、海外から激しい非難を受けたが、同法の成立によって発信こそ減った。しかし、所持はいまだに許されているのだから、需要は減らない。そんなわが国は今、不名誉にも海外から児童ポルノの「需要大国」と呼ばれているのである。先進国としては恥ずかしい限りだ。

 海外の優れたドキュメンタリー番組を紹介するNHKの「BS世界のドキュメンタリー」は、カナダで2007年に制作された「子どもが狙われる 〜ネット犯罪 欧米からの報告〜」(23日午前0時10分から1時まで)を放送した。今回、この番組を紹介するのは、児童ポルノに甘い日本に対する優れた警鐘となっていたからだ。

 日本に多い所持容認派の間には、児童ポルノを見ることは欲求のはけ口になるから、性的虐待の犠牲になる子供を減らす効果がある、と言う人間がいる。しかし、この番組は児童ポルノの所持を認めることは逆に小児性愛者(ペドファイル)によって性的に虐待される子供を増やすことにつながることを明確に示していた…

 この番組で中心的役割を演じたのは、自らのネットのサイトに、子供に性的虐待を加えている場面の動画を掲載し、14年の実刑判決を受けたフランク(仮名)。子供を毒牙に掛けた自責の念から、カナダ警察の捜査に協力することによって、闇サイトを通じてネットワークを築いていたカナダ、米国、英国の小児性愛者が芋蔓式に逮捕され、また犠牲となっていた子供たちが救出されていく様子を追っていった。

闇サイトで欲望増幅


 番組は次のようなデータを紹介した。米国で、単純な児童ポルノ所持のみで有罪になった人間を対象に調査を行ったところ、85%が実際に「子供に性的虐待を行ったことがある」と認めたという。そして、フランクは「インターネットで、裸の子供の写真を見ることは、子供を犯してやると言っていることと同じ。そして、最後に行き着くのは刑務所」と自戒した。

 要するに、児童ポルノを見ることは欲望のはけ口になるどころか、逆に欲望を高めて犯罪に走らせてしまうのである。これだけでも、所持を認めているわが国の法律の欠陥は明らかだろう。

 この番組はもう一つショッキングな事実を明らかにしていた。社会から孤立しているはずの小児性愛者がネット時代になってから、同類の人間が集まる場所を見つけ、その倒錯した欲望を増幅させているというのである。

 フランクは次のように語る。「罪を犯し続けた年月の中で、自分が何かに属していると感じたことは一度もなかった。それがついに、安心して溶け込める場所と出会った。何千という人が集まってきて、どうやって子供を餌食にしたかを話す。自分の経験も披露できる。すごく楽しめました」。安心して溶け込める場所というのが、小児性愛者が群がるネットの闇サイトだというのである。

 どんなに性道徳が乱れた世の中になったとしても、小児性愛者に市民権を与える社会はない。だから、彼らは社会から孤立しているはずだ、と思っていたが、それは既に過去のこと。闇サイトを通じて、子供に性欲を抱く人間が少なくないことを知り、「私は異常ではない。普通なのだ」と、妙な安心感を抱く小児性愛者が増えているのである。

法改正し所持禁止を


 英国では政府、警察、業界が協力して「インターネット監視財団」を設立し、規制を強化。十年前は違法サイトの18%が英国から発信されていたが、現在は1%に減少したという。

 こうしたネット監視体制では、わが国はまだまだ遅れているが、まずは法律の欠陥を是正する必要があるだろう。性的虐待を受けた子供の心の傷を癒やすのは並大抵のことではない。一生、その傷を背負って生きる被害者がほとんどだ。だから、被害者を出さないようにするしかないのだが、そのためには日本でも早く法律を改正して、児童ポルノの単純所持を禁止することだ。
(森田清策)


The Sekai Nippo Co.,Ltd. 1975- Tokyo,Japan

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この記事に対するコメント

>>主要8ヵ国(G8)の中では、児童ポルノの所持を認めているのは、日本とロシアだけだ。

だから何?って感じなんですが。
G8がやってれば正しいんですか?
大体「性犯罪大国」のカナダが何を言っても恥を晒してるとしか思えませんね。
他国をどうこう言う前に自国を何とかしろと。

2000年強姦率世界統計-国連調査(件/10万人)
http://www.nationmaster.com/graph/cri_rap_percap-crime-rapes-per-capite
カナダ   78.08件   単純所持禁止   二次元禁止
アメリカ  32.05件   単純所持禁止   二次元禁止(ただし違憲で無効)
スウェーデン24.47件  単純所持禁止  二次元禁止
イギリス  16.23件   単純所持禁止  ニ次元禁止予定
フランス  14.36件   単純所持禁止
韓国    12.98件  単純所持禁止
ドイツ    9.12件   単純所持禁止
ロシア   4.78件
台湾    4.08件
イタリア  4.05件   単純所持禁止
日本     1.78件

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